長寿の秘訣はマンゴーにあり

「滑らかな舌触りと、とろけるような甘さ」だけじゃない。
美肌効果、がん予防、貧血予防、便秘改善、高血圧予防、動脈
硬化予防、 脳梗塞予防、心筋梗塞予防などなど数多くある
マンゴーの驚きの効能を解説したいと思います。
今月みなさまにお届けしたマンゴーは、日本より南西へ4,000km“微笑みの国”タイで強烈な太陽をたっぷり浴びて育った甘いゴールデンマンゴー。かつては南国限定で食べられる果物だったマンゴーは、日本で生活していたら一生食べる機会がないフルーツでした。私も初めて食べたのは今から15年ほど前、27歳くらいの時でした。マニラで食べたグリーンマンゴーという甘みと酸味のレベルが非常に高い種類なんですが、とにかく美味しかった。 暑かったから。
最近まで日本人には未知の果物だった“マンゴー”は「しかし、ブドウやミカンほど栄養価が認知されていない」と市場の方が嘆いていたので、この機会に 効能をお伝えしようと思った次第です。 (また5月の定期便にもマンゴーを予定してます。宮崎マンゴーを。)
まずお伝えしたいのはマンゴーには実に豊富な抗酸化物質が含有されているということ。
細菌からの攻撃を防ぎ免疫力を高めるベータカロチン。ベータカロチンとして取り込まれるプロビタミンA(肌に良いルチノールに関するお話はまた別の機会にします)は抗酸化力が高く、とにかく目に良い。(肌にもイイ)
動脈硬化を防ぎ、“認知症予防”と書きたいところですが言い切ってはいけないらしいので、「脳への血流を促すビタミンB6」と言い換えます。
そして産婦人科では必ず推奨される葉酸、鉄分。忘れてはならない抗酸化の女王ポリフェノール。
いかがでしょうか。マンゴーさえ食べていればもしかして老化しない?と思ってしまうくらい優秀な栄養素の数々。
でも注意点もあるんです。ちょっと知っておいていただきたいのはマンゴーのルーツ。実はマンゴーは漆(うるし)科に属する植物。漆塗りには防虫効果や腐敗を防止する効果があると言われていますが、人体には強いアレルギー反応もあります。塗って間もない漆器に触れるとかぶれたり、田舎でお墓参りに行くときに、カエデの葉かな?と思ったら漆の葉っぱを触っててかぶれた、などの経験があると思います。ないかもしれませんね。これはウルシオールという成分によるアレルギー反応。少量ずつ慣れれば耐性がつくようですが、ダメな人は漆の木に近づいただけでも反応が出るほど強力な成分。よってマンゴーも、唇など肌の弱い部分を外皮に触れさせないようお気をつけください。特に肌の弱い乳幼児やお子様はご注意を。外皮をしっかり剥いてから食べる、とかスプーンでえぐるよう教えてあげてください。また、若い状態のほうがウルシオールの活性が高いそうなので、マンゴーが届いたら日陰で2日ほど追熟してみて甘い匂いが増してから手に取るようにしましょう。マンゴーは家庭で追熟できる果物です。渋みが抜けて、信じられないくらい甘く変化します。
皮の剥き方 “種はどんな感じで入ってるの?”
こんなに入手しやすくなったマンゴーですが「食べ方が全くわからない」「うまく捌けない」なんていう方も多いのではないでしょうか。種の位置がわからず、真ん中をズバッと切ってみて大失敗なんていう例もあるようです。
そこで、まず下の図を御覧ください。

お借りした画像ですが(宮古島の美味しいマンゴーでおなじみ「栄福果樹園」さんのHPからお借りしました)、平べったい大きめの種がど真ん中に鎮座しているのがわかると思います。ではこれを踏まえて簡単に切り方の手順を説明します。
自分は、まな板の上にマンゴーを寝かせて安定した状態で横から2本包丁を入れてそれぞれ上下を切り離すという方法を取ってますが、横から刃を平行にスライドさせながら包丁を入れられる人なんてパティシエさんぐらいだと思います。
厨房で下積みをした経験がない方は下の画像を御覧ください。
こんなふうに寝かせたマンゴーを横から起こして切るといいですね。
さらに、ここまで来るとアレをやりたいですよね。ブロック状にパッと咲くやつ。

そう。コレです。
でもこれ、実はあまりオススメしません。このままカブリついてもスプーンを入れててもどちらにしても皮の裏側に果肉が残ります。
… …食べにくい上に無駄も出る。
しかも、こんな上手にパッ!と綺麗に広がった状態はキープできません。
この写真はどうなってるのかというと半円状の物を下に噛ます、などの方法でキープしていると思うんです。なにか他の方法もあるのかな?
結論: 桃みたいに剥くのがオススメです。
では今日はこのへんで。
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