フランスでは絶滅!?
至極のフルーツ “洋梨” に迫る
洋梨といえば見た目はゴツゴツ、栽培も難しく山形や新潟など昼夜の寒暖差の激しい東北地方の一部地域のみで生産。名前からはどう考えても日本生まれではなさそうですよね。そう、フランスです。
代表品種のラ・フランスを調べてみました。19世紀半ばフランス生まれ。その美味しさに「わが国を代表するにふさわしい果物である!」と賛美され「La・France」とネーミングされる。なんかフランスっぽい感じです。
日本へは 明治36年に受粉用として導入され、食用のフルーツとして認知されたのは1990年代に入ってからとのこと。 実は山形生まれの私は子供の頃からラ・フランスを食べていた記憶があり、確か近所に樹齢100年のラ・フランスの木があるし、なんか年代が合いませんが。
まあいいでしょう。
それにしても驚いたのは、フランスでは絶滅しているという事実。(1991年に山形の全農がフランス国立研究所にラ・フランスの苗木を100本贈答し「また栽培して下さい」と伝えたという、なんともいえないエピソード)飽きちゃったのかな?
とはいえ、日本でも “全国流通 しているか ” といえば微妙だし価格もフルーツ専門店で1玉500~800円程度、百貨店や高級フルーツ店であれば1玉1000円前後する場合もあります。
これではまだまだ大衆的なフルーツとは言えないのが残念なところ。
東京で暮らしていて “洋梨 ” の話をしたことは一度もありません。
ただ、一度美味しい洋梨に出会うと忘れられない、あの芳醇な香りと滑らかな口溶け、とろけるような甘さをもっと皆様に体験して頂きたい。ということで、その特徴と美味しい食べ方を解説します。
特徴的なのが洋梨は “ 追熟(ついじゅく) ” を必要とするフルーツであるということです。
ご自宅で少し頃合いを見てから食べていただきたいということですね。
収穫してから美味しいタイミングまで1~2ヶ月ものタイムラグがあり、輸送する段階では完熟より前(痛みやすいので硬いうちに運ぶ)、売り場に並んでいる段階でも硬いと思います。アボカドもそうですよね。
追熟の仕組みはバナナと同じで、エチレンの作用によりデンプンが糖化します。
常温の室内に置き、乾燥を防ぐために紙袋などに入れておくとエチレンが充満し甘みと滑らかさが増加します。甘い香りが増してきたら一気に食べましょう。
【主要成分】:食物繊維、カリウム、ソルビトール、アスパラギン酸、フラバノール、アントシアニン、プロテアーゼ
【期待される効能】:疲労回復、便秘改善、高血圧予防、動脈硬化予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、利尿作用、咳止め、がん予防など
洋梨の香りの高さと食味の豊かさはフルーツの中でもトップレベルだと思います。
普段あまりフルーツに親しみのない方にはもちろんですが、まだ美味しい洋梨にめぐり会えていないという方も是非、”しっかり追熟をした洋梨 ” を食べてみてください。
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